「もしもし下北沢」を読んだ

―なぜ下北沢を小説の舞台にしようと思ったのですか?

よしもと 今の下北沢の雰囲気をそのまま残しておきたいと思ったんです。ここ5年くらい、下北沢の街の移り変わりがあまりにも早いので、なんだか動揺しちゃって。
「もしもし下北沢」を発表 よしもとばななさんに聞く「変わりゆく街との関わり方」 - 下北沢経済新聞

高円寺に住んでてよかったなーと思うのが、この作品に登場していたような「人と人がお店を通してつながっている」雰囲気を感じることができるところ。
休日の夜、一人で「お腹がすいたなー」「なんか美味しいものを食べたいなー」とか思いながら、近所をふらふら歩いていると、個人経営のカフェ、居酒屋、バー、ビストロなんかが目に入って、そこに居るお客はすごく楽しそうで、いいお店だなー、そんなお店がたくさんある高円寺はいい街だなーと思う。
雰囲気のいい個人経営のお店で、美味しいものを食べながら人と話すのは楽しい。もっとたくさん行っておかないと、ね。

もしもし下北沢 (幻冬舎文庫)

もしもし下北沢 (幻冬舎文庫)

MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み 読書メモ

若手が主体となっているチームを率いて成果を出す方法に悩んでおり、チームを上手く動かしたい!そんなリーダーがコントロールすべき3つの武器 - ライフハックブログKo's Styleを読んだことをきっかけに、購入。
以下、読書メモ。

コーチングがうまく機能するためには、条件がある

  • 仕事への当事者意識がないとダメ

当事者意識を持たせるためには?

  • 自分達の仕事がいかに世の中に価値を提供しているかというストーリーを語りかける

成果の要素には「戦略」と「実行」があるが「実行」がメソッド化されていない

行動コントロール

  • 一般的に研究開発職には向いていないが、採用できる箇所は必ずあるはず
  • 具体的な手法としては「事前レビュー」「二重化」など

ゲーミフィケーション要素を取り入れて楽しむ

  • 「自分成長ゲーム」「業務効率アップゲーム」

結果コントロール

  • 自分の状態が把握しにくいため、やり方が合ってるかというフィードバックが必要

環境コントロール

  • 人と人との知のネットワークを整備する
  • ソーシャルラーニング
  • 運命共同体としてグループ単位で評価することで助け合う
  • 手挙げ方式のトレーニング

まとめ

  • 「行動コントロール」から「結果コントロール」へ
  • 早すぎる段階で「結果コントロール」型の指導をすると失敗する
  • 成功確率が50%くらいの課題に取り組む時、モチベーションは最も上がる

MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み (PHPビジネス新書)

MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み (PHPビジネス新書)

人と喋ることを仕事にするというキャリアパス

今の会社に新卒で入社して4年が経った。製品の開発職として配属され、元々はキーボードを叩いて仕事をするような時間が多かったが、最近、他の開発者と話すことが仕事になるという時間が増えてきた。ミーティング、レビューの場やペアプログラミングが主な例で、今日は業務時間中の9割くらいを会話することに費やしていたように思う。つまり、人と喋ることが仕事のメインになるつつある。
人と喋ることは楽しい。コミュ症で、人の顔も覚えられないし、雑談することは今も苦手なのだが、仕事に関しては、説明する能力や人の話を引き出す能力が他の人よりも高いように思う。このため、一定の成果も出せていると思う。
だが、果たしてそれが自分が進むべきキャリアパスなのだろうか。「人と喋ること」を仕事にしていて、この先に道はあるのだろうか。言い方は悪いが、口ばかり達者になるだけで、他のスキルが身につかないのでは?
開発者なのであれば、もっとコーディングを通してモノを作り、それを世の中に発信していくべきなのでは?とも思う。ただ、自分はコーディングやモノ作りに対するモチベーションがそこまで高くなく、geekを目指すつもりもないことも自覚している。さて。

会田誠展を見に行った

森美術館で開催されていた会田誠展を見に行った。
作品としては、TEAMマコプリの「Escape」が一番よかった。ドーム(テント)内に女の子的なエログロがこれでもかと詰め込まれているのを、入り口から覗くことができる。あの中に住んで頭がおかしくなってみたい。
原発問題に対するTwitterの書き込みがコラージュされているという、かなりメディア芸術祭っぽい作品もあった。みんな言っていることはバラバラで、日本人の心の断絶を表現したと紹介されていたのだけれど、大量のつぶやきを無秩序に並べたときのどうでもよさが、集合愚そのものとも言えてよかった。
絵は予想通りと言うか、期待通りだった。分かりやすい。新作の「ジャンブル・オブ・100フラワーズ」が好き。
と、ここまで個人的な感想についてはTwitterでつぶやいた内容を再構成して再録したのだけれど、どうやら会田誠のことが大嫌いな人も多いらしく、もしかしたらそれが多数派なのかもしれないということに衝撃を受け、自分の感覚が(社会的に)正しいのかどうか分からず、ちょっと考えた。

okra2 ここ数年のサブカル界隈ってほんと何番煎じよそれ状態だよなあ・・・。反応を得られた=釣れた!芸術完成!ってvipperのデマポケモンレベルじゃなかろうか。メタ芸に逃げ込むしかないのか。
ohnosakiko 「アートは穏当なものじゃない」と凄みつつ「アートは社会にとって重要なもの」(アート偉い)というような姿勢は、わかるけどまぁ反発買い易いですよね(なんかだんだん潰し合え〜という気になってきているどうしよう
sakuragaoka99 例えば黒人差別の展示と抗議でも、アートだから、という同じ反応なのかには興味がある。/挑戦というが、何に挑戦してるか冷静に考えれば、かなりしょっぱい挑戦かもしれないと思う。
nico-at 「これはアートだから」が全ての免罪符になるって考えの奴まだ居るのか…!!/会田信者もそうだけど、現代アートかぶれの馴れ合い内輪受け文化はそろそろ変化しても良いんだよ
hayakuzaka 会田誠は盗作っぽいし、とても芸術というレベルでなく、私は大嫌いだ。だが、たとえ芸術でなくとも表現は規制されるべきではない、といっておく。作品はクソだと批判するが。
nessko 会田誠は受け狙いにしか見えないし、マジもんに脱皮するためにも抗議は必要なのでは。アメリカは鉄砲持ったお堅いキリスト教徒がいるからアートもぴしっと気合いが入るってとこあるでしょ?
はてなブックマーク - PAPSが森美術館「会田誠 天才でごめんなさい」展に抗議 - Togetter

上記のコメント全てに対して自分なりの回答を出すことは難しいのだけれど、作品を見たり、会田誠のインタビュー

を読んだりした結果では、別に本人としては芸術作品を謳ったものではないんだろうなあ、という印象がある。

【会田】 アートのいい点のひとつに、フットワークの軽さがあります。Chim↑Pomのように思いついてパッとできるみたいな、他の娯楽産業にない“起動力の良さ”というおもしろみはあるでしょうね。ただその代わりお金はかかっていない(笑)。今や現代アートは、現代カルチャーのなかで一番作りは荒い。工芸品のように“出来が良い=完成度が高い”わけではなくて、誰かが思いついたプロトタイプ、つまり試しにやってみたような個人の試みの場としてのアートというものが、存在価値を持っているのだと思います。
会田誠『“かつてエンターテインメントだった”アート〜楽しいを感じてほしい』 3ページ目 | ORICON STYLE

会田誠の作品に反発し、批判している人たちは、芸術作品としての現代アートのクオリティに期待し、そのクオリティに達していない実態に失望したのかも、と捉えることにした。実際、会田誠本人も言うように作りが荒い作品も多い。それは、商業的な作品に求められる”出来の良さ”よりも、発想してすぐに完成させることができるような、フットワークの軽さを優先した結果なのだろう。結果として、映画や出版物としてのマンガなど、商業的に確立されたエンターテイメントの枠にはうまくはまらなかったが、”現代アート”の枠にはなんとか収めることができた、という状態なのでは、と思っている。
そういう作品なので、美術館で展示されるような”芸術作品”としても適切かどうかは怪しい。森美術館にも”芸術作品”を求めて来てしまったのでは?と感じる客層が多く来てしまっており、彼らは困惑・後悔している印象を受けた。森美術館の売り方も、会田誠本人にしても、反発の生みやすさという作品の性質について、事前の周知は不十分であり*1、むしろ彼らが来場し、後味の悪さを味わって帰宅するというのを意図的に狙っている節はあるかと思う。
それを踏まえても、自分としては会田誠はかなり好きな部類に入る。それは、芸術作品として鑑賞する態度で接したのではなく、単純に発想力を期待して見に行ったからなのかもしれない。そういう態度を取ることができたのは、いわゆる芸術作品の王道を知らず、芸術作品を鑑賞する態度が分からなかったせいだろうか。

カリコリせんとや生まれけむ (幻冬舎文庫)

カリコリせんとや生まれけむ (幻冬舎文庫)

*1:周知の努力が必要なくらいなら、そもそも森美術館での展覧会は企画されないかと思うが

旅の映像を見るのが好きです

一人旅の映像をアップロードしている、sam2525w さんのチャンネルをたまに見ている。
大自然の中を歩く魅力的な映像が編集されているので、自分も体力をつけて同じようなことをしてみたいなあと、憧れる。実際は、そこまでの行動力は無いのだけれど。

テレビ番組だと、またちょっと毛色が違うのだけれど、「ウンナンの気分は上々。」の旅企画が、一番好きだったバラエティ番組かもしれない。こっちは大の大人たちが、旅を通して仲良く遊んでいるのが好き。

クソiOS 6が

iOS 6に対する怒りが収まらないので、そのことをボロクソに書いたツイートをしました。でも、やっぱりタイムライン上で公開するような内容じゃない気がしてきたので、消してこっちに転載しておきます。

iOS 6でGoogleマップのアプリを削除したことには心底ムカついてるんだけど、だらだら垂れ流すのは良くないと思うので、最後だと思って3ツイートくらいで言いたいことを一気に言っとく。まあ、アップデートしてないんだけど。

べつにAppleのマップアプリの品質が悪かろうが何だろうが、それ自体はどうでもいいんだけど、その品質にもかかわらずGoogleマップのアプリを削除したのが頭おかしい。誰がどう判断したら、削除してもユーザーの満足度が下がらないという結論になるの。馬鹿じゃないの。

どれくらいムカついているのかというと、Apple関連のサイトの巡回を全部やめて、スマートフォン関連の記事もチェックしなくなってるレベル。iPhone使ってるときにも、iOS 6のことが頭に浮かんでイライラしてくる

具体性のないCEOの謝罪文で更にイライラした。結局どうなるのか全然わからないので、あの内容だったら出さないほうがまだマシ。Googleに土下座してでもGoogleマップのアプリを復活させるべきじゃないのか

うん。。。

じゃあiPhoneから乗り換えればいいんだけど、総合的に見てiPhoneの満足度に足るスマートフォンが見当たらない(分からない)ことが一番問題なのかもしれない

使いづらい・分かりづらい開発物に触れるとイライラする。
そんな開発物が正式公開される理由って、何なの?何が足りないからなの?
開発者の想像力?ユーザーへの愛?予算?納期?出荷までのチェックフロー?
不親切な説明も事後の対応も含め、なんでそんなに適当な仕事なの?
それを補って余りあるような価値を出せている箇所が、他にあるの?
え?無いの?それでお前の中では合格点に達してると思ってるの?
もしお前がプロなんだったら、そんなもんは正式公開すんなクズが。

「動物農場」を読んだ

読書欲が湧いてきたので、「読みやすい」「ディストピア小説」という軸で文庫本を探し、買いました。結果、まさに思っていた通りの作風で、気楽に楽しむことができました。
この作品とは関係ない感想になってしまうのだけれど、モノを買うときは「2つの軸」で選ぶといいのかも。今回の例で言うと「読みやすい」という1つの軸だと絞りきれないほどの候補があるのだけれど、もう一つ何か軸を決めると自然に絞られる。他の人にも説明しやすいし。さて、次は何を読もうか。

動物農場 (角川文庫)

動物農場 (角川文庫)